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安全性に優れた一般産業用流体システムを構築するための7つのヒント
安全性に優れた一般産業用流体システムを構築するための7つのヒント Ken Backus、フィールド・エンジニア、北米担当 安全上のリスクは、産業プラントや製油所の至るところに潜んでいます。こうしたリスクを軽減することが、プラント・マネージャーの主な責務と言えます。また、安全性を確保するだけでなく、施設のアップタイム(稼働時間)を維持して安定した収益を上げるという点からも、リスク軽減策を講じることが重要です。 ここで鍵を握るのが、プラントの一般産業用流体システムです。 高圧・高温の液体やガスを中継するシステムに不具合があれば、健康上・安全上・環境上の懸念が高まるのは言うまでもありません。 ...
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適切なホース補強材の選定方法
ホースの補強材に関する基礎知識:アプリケーションに合わせて選定する方法 Doug Nordstrom、シニア製品マネジャー、ホース担当、スウェージロック ホース を選定する際は、流体の圧力、流体や周囲環境の温度、流量といったさまざまな要因を熟考する必要があります。ホースが特定のシステム要件を満たすことができるかは、アプリケーション条件に適した定格のホース部品を最適な組み合わせで選定できるかにかかっていると言っても過言ではありません。 検討が必要な産業用ホースの部品としては、ホース補強材が挙げられます。ホースのコアだけでは、非常に低い圧力にしか対応できません。補強材を組み込むことで、コア...
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高品質のCNG燃料システム部品を調達する
高パフォーマンスの圧縮天然ガス燃料システム部品を調達する Paul Hargrave、輸送市場マネジャー、スウェージロック社/Charles Hayes、新製品開発主席エンジニア、スウェージロック 世界的 にも 各地域 においてもクリーン・エアー政策が厳しくなっている昨今、有望な代替燃料として利用が拡大しているのが圧縮天然ガス(CNG)です。世界の一部の地域では、強力なインセンティブ・プログラムが導入されていることもあり、CNGの大型装置ならびにこの技術を実現する上で欠かせない給油インフラの開発が急ピッチで進められています。バスや長距離トラックといった車両によるディーゼル燃料の使用量を...
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最適な合金で半導体製造の歩留まりを高める
最適な材料で半導体製造の歩留まりを高める Masroor Malik、半導体マーケット・マネジャー、スウェージロック/Shelly Tang、上級主席冶金エンジニア、スウェージロック 激しい競争が続く半導体業界では、迅速なイノベーションが求められています。現代世界では、強力なデバイスの開発に依存し、より小さなトランジスタを利用して高レベルの処理能力を生み出そうとしています。デバイス内のトランジスタの数は2年ごとに倍増するという「ムーアの法則」は、1970年代から提唱されており、今日においてもトランジスタ開発に影響を与え続けています。 半導体メーカーは当然ながら、イノベーションに対する需要...
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科学フロンティアを支える流体システム
科学フロンティアを支える流体システム フィンランドのヘルシンキにある ブルーフォース社 は、物質界において最も低い温度を作り出すことを専門としています。同社の希釈冷凍機を使用して、量子コンピューターや実験物理学に最適な動作環境を生成しています。絶対零度に迫るべく一貫した温度を生成する上で、妥協は許されません。 高い信頼性と漏れのない性能は非常に重要です。ブルーフォース社がSwagelok ® チューブ継手をはじめとするスウェージロックのソリューションを、冷凍機の重要な流体システムに使用しているのはそのためです。今回は、信頼性の高い技術を顧客に提供するブルーフォース社を、スウェージロック...
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タイヤ加硫プレス用のホースを適切に選定する
適切なホース選定によってタイヤ加硫プレスのパフォーマンスを高める Jason Duncan、キー・アカウント・マネジャー、スウェージロック・アラバマ/Doug Nordstrom、ホース担当シニア製品マネジャー、スウェージロック タイヤの製造工程では、一貫した再現性のあるパフォーマンスが欠かせません。製造工程には重要なポイントがいくつか存在しますが、仕様を満たす信頼性の高い製品を生み出せるかは、ある重要な機械次第といっても過言ではありません。その機械とは、タイヤ加硫プレスです。 一般的なタイヤ工場では、製造工程の最後に加硫が行われます。高い熱と圧力を生のゴム・タイヤに加えて各種部品(ボデ...
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FPSO船向け流体システムの構築に伴う問題を回避するには
複雑な浮体式生産貯蔵積出設備(FPSO)の建造に挑む Tommy Jamail、リージョナル・コンストラクション上級マネジャー、アジア太平洋地域担当 Barry Rowe-Platts、技術主幹、エンジニアリング・サービス担当 オイル/ガス産業に携わる企業は、先行きが読めない市場における困難な状況を切り抜けながら、アップストリーム事業の採算性を維持するべく模索しています。その中で、 浮体式生産貯蔵積出設備(FPSO) 船は、世界各地の油田から効率的かつ低コストで原油を生産する手段として採用されるケースが増えています。 FPSO船は、固定式のオイル/ガス・プラットフォームと同等の機能を...
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水素インフラにおけるベスト・プラクティス・トップ5
水素流体システム設計におけるベスト・プラクティス・トップ5 水素は、 クリーンかつ持続可能なエネルギー源および動力源 として、世界で有望視されています。輸送や材料の取り扱いから、オンサイト/ポータブル/非常用のバックアップ電源に至るまで、幅広いアプリケーションにおいて水素は有用であり、あらゆる業界が注目しています。 しかし、水素が持つポテンシャルを真に発揮させるには、水素ガスの取り扱い、移送、貯蔵、供給を担う重要な流体システムが、可能な限り安全で信頼性が高いことが求められます。また、必ずしも従来の業界知識や設計知見(通常はオイル/ガス業界に由来するもの)が水素アプリケーションにそのまま適用...
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水素を測定・制御する
水素を測定・制御する 水素燃料電池には、エネルギーおよび電力の供給源として、大きな期待が寄せられています。輸送・運搬から、蓄電池・携帯用電池・緊急時のバックアップ電源まで、幅広いアプリケーションで使用することが可能です。その副産物は水だけという、化石燃料に代わるグリーンな(CO 2 の排出が無い)エネルギーの代表格。使用しているのは、世界で最も豊富で再生可能な資源である水素です。 しかし、このようにクリーンかつ豊富な水素は、取り扱いが難しい資源でもあります。水素分子は非常に小さいため、シールのわずかな欠陥からでも漏れ出し、固体金属に浸透して延性を低下させ、最悪の場合には材料の破損に至るおそ...
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先進的な燃料システムに欠かせないコンポーネント
ニュー・フライヤー社とスウェージロックの協業によって生まれた先進的な燃料システム 2020年6月9日 ニュー・フライヤー社は北米最大のバス・メーカーで、アラバマ州アニストンの製造拠点では、2,300人を超える従業員が働いています。世界中の人々が信頼できる交通手段としてニュー・フライヤー社のバスを利用しており、同社が製品の品質はもちろんベンダーの品質にも妥協することはありません。 「私たちの最優先事項は安全性であり、クリーンで質の高いバスを走らせることです」と、ニュー・フライヤー・オブ・アメリカ社の工場マネジャー、ベン・ウッド氏は述べています。「同時に、温室効果ガスを削減するというプレッシ...