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水素、サンプリング、腐食に関する知見
2024年を振り返る:「Ask Swagelok」の開設 今年スウェージロックは、動画ライブラリー「Ask Swagelok」を新たに開設しました。「Ask Swagelok」では、スウェージロックの専門スタッフがさまざまな質問に答え、流体システム設計に関する知見を提供しています。今年は、5つのテーマについて専門スタッフとの対談動画を公開し、さまざまなトピックを取り上げました: 液体サンプリング スウェージロックの流体サンプリング専門スタッフであるマット・ディクソンが、アウテージ・チューブ(ディップ・チューブ)の役割、ベーパー・スペース(気化スペース)が適切に圧縮されなかった...
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水素インフラにおけるベスト・プラクティス・トップ5
水素流体システム設計におけるベスト・プラクティス・トップ5 水素は、 クリーンかつ持続可能なエネルギー源および動力源 として、世界で有望視されています。輸送や材料の取り扱いから、オンサイト/ポータブル/非常用のバックアップ電源に至るまで、幅広いアプリケーションにおいて水素は有用であり、あらゆる業界が注目しています。 しかし、水素が持つポテンシャルを真に発揮させるには、水素ガスの取り扱い、移送、貯蔵、供給を担う重要な流体システムが、可能な限り安全で信頼性が高いことが求められます。また、必ずしも従来の業界知識や設計知見(通常はオイル/ガス業界に由来するもの)が水素アプリケーションにそのまま適...
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効果的にプラントの定期修理を行うための7つのポイント
効果的かつ効率的にプラントの定期修理を行うための7つのポイント Mike Aughenbaugh、アソシエート・ターゲット・マーケット・マネジャー、スウェージロック/Steven Robertson、ダウンストリーム・セールス・マネジャー、スウェージロック・サウスイースト・テキサス プラントの定期修理は、世界中の化学プラントや精製所における一大業務といっても過言ではありません。大がかりな定期修理になると、複数のベンダーから数百人もの技術者が参加し、特定のシステムまたはプラント全体の重要なメンテナンス、改修、更新作業を一度に完了させるべく、同時進行で作業を進めることも珍しくありません。 ...
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半導体ウェハ製造を最適化するための熱制御
熱制御を適切に行って半導体ウェハ製造の歩留まりを最適化するには Brian Rudary、アプリケーション・ソリューション技術主幹、スウェージロック/Doug Nordstrom、製品マネジャー、スウェージロック 半導体ウェハ製造の課題は、日に日に増すばかりです。デバイスの世界的な需要が急増する中、ファブや装置メーカーといったバリュー・チェーンのあらゆる個所で、プロセスの効率化や新技術の活用を通じて歩留まりの最大化を図る動きが広がっています。 歩留まりを最大化するのに有効な方策として、プロセス・チャンバーの温度を 安定的に維持して半導体ウェハ製造の効率化を図ることが挙げられます。...
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孔食とすき間腐食の違い
孔食とすき間腐食の違いを見分ける 腐食、つまり周囲環境との化学反応によって材料が劣化する現象が生じると、多大な損失につながりかねません。チューブ・システムのステンレス鋼の腐食を放置していたことに端を発する不具合は、海洋や沿岸のアプリケーションにおける損失の主原因であり、NACEの 調査 によると、年間で10億ドルを超えるコストが投じられています。NACEによれば、この金額の内訳は「海上のパイプラインおよび施設にかかるコストが5億8,900万ドル、地面に掘った穴を通るチューブの年間費用が4億6,300万ドル、腐食に関する設備投資が3億2,000万ドル」となっています。 幸いなことに、一般...
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グリーン水素が持続可能な燃料源である理由
水素:真に持続可能な代替燃料 Chuck Hayes、グローバル技術主幹、スウェージロック 世界では、化石燃料に代わる燃料の開発が進んでいます。その主な原動力となっているのが、持続可能性です。幅広いアプリケーションから排出される二酸化炭素(CO 2 )の量を削減して完全にゼロにするという目標が、ますます重要になっています。 代替燃料に関しては、次のような疑問を持つことが重要です。「その燃料は、 真に 持続可能なのだろうか?」 評論家らは、有望な代替燃料としてさまざまなアプリケーションで普及が進む水素について、この疑問を投げかけています。その答えは「はい、水素は持続可能な代替燃...
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水素燃料は割高ですか?
水素燃料が費用対効果に優れている理由 Chuck Hayes、グローバル技術主幹、スウェージロック コストは、新しい技術が本格的に採用されるかどうかの鍵を握る要因のひとつです。代替燃料源を評価する上で、コストの検証は欠かせません。最終的な使用形態に関わらず、水素の普及促進を図るには、生成時および利用時の費用対効果がポイントになります。 「水素は割高なのでは?」「水素自動車を毎日運転したり、産業で水素を使用したりするには、コストがかかりすぎるのでは?」といった疑問を抱いている人は少なくないでしょう。その疑問に端的に答えるとするならば「いいえ、少なくとも長い目で見れば」です。水...
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水素燃料での長距離走行は可能でしょうか?
水素自動車の航続距離に懸念がありますか?心配は無用です。 Chuck Hayes、グローバル技術主幹、スウェージロック 代替燃料や輸送技術が普及し、有用性が高まっている昨今、水素自動車の航続距離は従来のディーゼル車やガソリン車に匹敵するのかという疑問を持つのは当然です。 水素は、これまで化石燃料に依存していたアプリケーションでの利用に大きな可能性を秘めています。脱炭素化への動きが加速する世界において、水素は理想的かつ 有望な代替燃料 であるといえます。 しかし、水素にまつわる誤解によって、水素自動車の普及が進んでいない可能性があります。例えば、水素は長距離走行に対応できない...
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液体グラブ・サンプリングの安全性および効率を高める
適切なシステム設計により、安全かつ効率的な液体グラブ・サンプリングを実現する Matt Dixon、アプリケーション・コマーシャライゼーション担当マネジャー、スウェージロック 化学プラント、製油所、石油・ガス工場において、流体サンプリング作業を行う際に重要な役割を担っているのがグラブ・サンプリングです。グラブ・サンプリング(別名:フィールド・サンプリング、スポット・サンプリング、あるいは単にサンプリング)によってプロセスの状態を精査することで、必要な特性を備えた最終製品を生み出すことができます。 グラブ・サンプリングの方法は、プロセス流体の状態によって異なります。例えば、...
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水素は安全な燃料源ですか?
はい、水素は安全で効率的な燃料源です。 Chuck Hayes 、グローバル技術主幹、スウェージロック 水素 が従来の燃料に代わる有望株と目されているのは、輸送/モビリティ・アプリケーションと一般産業アプリケーションの双方において、ゼロ・エミッション電力を供給できる可能性を秘めているためです。水素への関心が高まりつつある中、世界各地の団体や個人がカーボン・フットプリントの削減を目指しています。しかし、燃料源としての水素の実現可能性については誤解が広がっており、世界を脱炭素化する手段としてどれほど水素に頼ることができるのかを巡っては、混乱が生じています。 水素の輸送は危険であ...