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信頼性の高い圧縮天然ガス充填ステーションを構築するには
流体システムを適切に選定し、優れた圧縮天然ガス充填ステーションを構築するための3つのポイント Chuck Hayes、新製品開発主任エンジニア、スウェージロック Paul LeStrange、代替燃料担当技術者、スウェージロック・サンディエゴ 大型トラックや民間バスといった大型車両といえば、ディーゼル車特有の黒煙を伴う排ガスのイメージが強いのではないでしょうか。 しかし現在では、こういった思い込みは時代遅れと言われかねません。世界各地で排ガス規制が強化されたことから、さまざまな輸送用途向けの代替燃料ソリューションの開発競争が激化しています。圧縮天然ガス(CNG)は、化石燃料に比べて馬...
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コストを管理するための液体グラブ・サンプリング手順
液体グラブ・サンプリングにおけるコスト管理とミス削減 正確で収益性の高い産業プロセスにおいて、グラブ・サンプリングは重要な役割を果たしています。グラブ・サンプリングを行うことで、プロセス条件のバリデーションを行うことができ、最終製品が仕様を満たしていることを確認し、環境排出物の評価に必要な情報を得ることができます。ただし、グラブ・サンプリング(別名スポット・サンプリング、ラボ・サンプリング、フィールド・サンプリング、クローズド・ループ・サンプリング)の中には複雑なものもあり、正しく行うのは容易なことではありません。些細なミスであってもサンプルの代表性や生産性に悪影響を及ぼし、運用コストが跳ね...
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バルブやホースにタグを付けてメンテナンス性の向上を実現する
バルブやホースのタグを用いたメンテナンス・プログラム改善策 これから一般産業用流体システムのメンテナンスを行うとしましょう。作業指示書には、「システム内の特定のアプリケーションでは、ホースに注意を払うこと」とあります。 関連するアプリケーションを確認したところ、上向きに取り付けた何本もの ホース 内を危険な流体が流れており、その流れを制御しているバルブが10個以上あるものの、どれも一目で識別するのは容易ではありません。すぐに、さまざまな疑問が沸いてくるのではないでしょうか。 どんなタイプの流体やガスを移送しているのか? 流体の圧力や温度は高いのか? 危険...
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製品の質および製造効率を高めるために
光ファイバー装置メーカー、カスタマイズされたソリューションで効率アップを実現 ローゼンダール・ネクストロム社 は、電気通信業界向けの光ファイバーおよび光ファイバー・ケーブルの製造設備技術を提供している大手企業です。同社のコア・コンピタンスには、光学ガラス・プリフォームの製造、ファイバーの線引きとコーティング、リボン製造、性能試験、光ファイバー・ケーブルの製造に使用するソリューションの提供などが挙げられます。いずれも、最終製品の品質と信頼性を確保するためには、ガスの清浄度と純度が求められます。 急速に進む業界の革新と変化に対応すべく、ローゼンダール・ネクストロム社は、スウェージロック・ヘ...
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ガス・プラントで漏れを解消し、作業時間の90%短縮を実現
大手天然ガス処理業者、100か所以上もの漏れを解消して作業時間の90%短縮を実現 プラントの改修 において、最も時間を要する工程として、新しい部品または使用中の部品を使用して流体システムを再構築した後、すべての接続部分に漏れがないかを調べる作業が挙げられます。取り付けが不適切な場合や、漏れ検出プロセスが不十分だった場合は、莫大なコストが発生するおそれがあります。また、一部の漏れを見逃してしまうと、排出物が発生して安全上のリスクとなる可能性があります。 大手の天然ガス処理業者は、カナダにあるプラントの改修を実施するにあたって、漏れ検出プロセスの迅速化ならびに適切な再取り付けを実現するべく...
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適切なホース補強材の選定方法
ホースの補強材に関する基礎知識:アプリケーションに合わせて選定する方法 Doug Nordstrom、シニア製品マネジャー、ホース担当、スウェージロック ホース を選定する際は、流体の圧力、流体や周囲環境の温度、流量といったさまざまな要因を熟考する必要があります。ホースが特定のシステム要件を満たすことができるかは、アプリケーション条件に適した定格のホース部品を最適な組み合わせで選定できるかにかかっていると言っても過言ではありません。 検討が必要な産業用ホースの部品としては、ホース補強材が挙げられます。ホースのコアだけでは、非常に低い圧力にしか対応できません。補強材を組み込むことで...
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最適な合金で半導体製造の歩留まりを高める
最適な材料で半導体製造の歩留まりを高める Masroor Malik、半導体マーケット・マネジャー、スウェージロック/Shelly Tang、上級主席冶金エンジニア、スウェージロック 激しい競争が続く半導体業界では、迅速なイノベーションが求められています。現代世界では、強力なデバイスの開発に依存し、より小さなトランジスタを利用して高レベルの処理能力を生み出そうとしています。デバイス内のトランジスタの数は2年ごとに倍増するという「ムーアの法則」は、1970年代から提唱されており、今日においてもトランジスタ開発に影響を与え続けています。 半導体メーカーは当然ながら、イノベーションに対する...
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フィールド・エンジニアリング・サービス特集:トレイ・シンクフィールドに聞く
フィールド・エンジニアリング・サービス特集:トレイ・シンクフィールドに聞く トレイ・シンクフィールド氏は、精製所や化学プラントのお客さまの予算と運用上の目標を念頭に置いて個別の流体システム・ソリューションを開発することで、安全性、操作性、包括的なシステム効率の向上を図っています。 スウェージロック・リファレンス・センター担当者(以下SRP): 本日はお時間をいただきありがとうございます。まずは、ご自身の経歴とスウェージロックでの仕事についてお聞かせいただけますか? トレイ・シンクフィールド(以下TS): 私は、米国エネルギー省の契約社員として、精製所や化学プラント業界のキ...
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グリーン水素が持続可能な燃料源である理由
水素:真に持続可能な代替燃料 Chuck Hayes、グローバル技術主幹、スウェージロック 世界では、化石燃料に代わる燃料の開発が進んでいます。その主な原動力となっているのが、持続可能性です。幅広いアプリケーションから排出される二酸化炭素(CO 2 )の量を削減して完全にゼロにするという目標が、ますます重要になっています。 代替燃料に関しては、次のような疑問を持つことが重要です。「その燃料は、 真に 持続可能なのだろうか?」 評論家らは、有望な代替燃料としてさまざまなアプリケーションで普及が進む水素について、この疑問を投げかけています。その答えは「はい、水素は持続可能な代替燃...
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水素燃料は割高ですか?
水素燃料が費用対効果に優れている理由 Chuck Hayes、グローバル技術主幹、スウェージロック コストは、新しい技術が本格的に採用されるかどうかの鍵を握る要因のひとつです。代替燃料源を評価する上で、コストの検証は欠かせません。最終的な使用形態に関わらず、水素の普及促進を図るには、生成時および利用時の費用対効果がポイントになります。 「水素は割高なのでは?」「水素自動車を毎日運転したり、産業で水素を使用したりするには、コストがかかりすぎるのでは?」といった疑問を抱いている人は少なくないでしょう。その疑問に端的に答えるとするならば「いいえ、少なくとも長い目で見れば」です。水...