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新たな分野の開拓に向けて:水素燃料電池自動車の開発に関するEmpaの取り組み
新たな分野の開拓に向けて:水素燃料電池自動車の開発に関するEmpaの取り組み スイス連邦材料試験研究所(Empa)は、スイス経済の脱炭素化に向けて、日々先進的な研究を行っています。Empaではモビリティ・デモンストレーター「move」が重要な役割を果たしており、その研究はバッテリー駆動の電気自動車、 水素燃料電池駆動の電気自動車 、合成燃料駆動の自動車といった有望な新技術を、いかに輸送業界に活用していくかに焦点を当てて行われています。 最寄りのスウェージロック指定販売会社に問い合わせる Empaのモビリティ/エネルギー/環境部門の責任者を務めるブリジット・ブーフマン博士は次のよう...
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小口径の継手:ねじサイズとピッチ
継手の基礎:ねじのサイズとピッチを識別する 一般産業用流体システムでは、1つひとつの部品を連携させて、プロセス流体を目的の場所に移送できるかがポイントとなります。部品の接続部から漏れが生じた場合、施設の安全性や生産性を維持することはできません。そして接続個所に使用されている 継手 は千差万別です。 小口径配管システム(2 インチ・サイズ以下のチューブ・システム)の場合、流体システムに適した継手を識別するには、まずねじのサイズとピッチを特定しましょう。ねじのサイズとピッチを特定できれば、適切な継手を選定して、漏れの無い流体システムを構築することができます。 下の動画では、ノギス、ねじピ...
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レギュレーターの供給圧力影響(SPE)に対処する
レギュレーターの供給圧力影響(SPE)に対処する Wouter Pronk、シニアフィールドエンジニア、Swagelok 流体システムのオペレーションを担当している方であれば、ガス・ボンベを供給源とするプロセス・ラインで、これといった理由も無く 圧力レギュレーター の二次側圧力が上昇する現象に遭遇したことがあるのではないでしょうか。 ボンベが空になると、レギュレーターの一次側圧力は下がります。 このとき、ベテラン技術者も含め大半の方が二次側圧力も同様に低下すると思い込みがちですが、実際には二次側圧力は上昇します。 これは、供給圧力影響(SPE)による現象です。 供給圧力影響(SP...
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スウェージロック・リファレンス・センター
流体システムに関するコラム記事をお届けします スウェージロックの歴史を支えてきたのは、コンポーネントの品質だけではありません。 さまざまな業界やアプリケーションに関する知識を深め、それを共有することでお客さまの成功をサポートしてきたからこそ、今のスウェージロックがあるのだと自負しています。 コラム記事は、以下のカテゴリー別に掲載しています: 分析計装 化学(ケミカル) クリーン・エネルギー 流体システムの評価/アドバイス・サービス グローバル・コンストラクション オイル/ガス 製品/アセンブリー 安全性 サンプリング・システム ...
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水素インフラにおけるベスト・プラクティス・トップ5
水素流体システム設計におけるベスト・プラクティス・トップ5 水素は、 クリーンかつ持続可能なエネルギー源および動力源 として、世界で有望視されています。輸送や材料の取り扱いから、オンサイト/ポータブル/非常用のバックアップ電源に至るまで、幅広いアプリケーションにおいて水素は有用であり、あらゆる業界が注目しています。 しかし、水素が持つポテンシャルを真に発揮させるには、水素ガスの取り扱い、移送、貯蔵、供給を担う重要な流体システムが、可能な限り安全で信頼性が高いことが求められます。また、必ずしも従来の業界知識や設計知見(通常はオイル/ガス業界に由来するもの)が水素アプリケーションにそのまま適...
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レギュレーターを使用して分析計装システムにおける時間遅れを短縮する方法
レギュレーターを使用して分析計装システムにおける時間遅れを短縮する方法 Mike Strobel、フィールド・エンジニアリング・スーパーバイザー 温度圧力などのプロセス測定は一瞬で出来ますが、分析器の応答はそうはいきません。取出し口から分析器に到達するまでの間に、常に時間遅れが発生します。残念ながら、時間遅れが軽視されていたり、誤解されていたりするケースは少なくありません。 分析計装システムにおける時間遅れとは、新しいサンプルが分析器に到達するのにかかる時間を指します。別のコラム記事では、 時間遅れのしくみ と、それを最小限に抑えるためのヒントについて説明していますが、今回は、 ...
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複雑な浮体式生産貯蔵積出設備(FPSO)の建造に挑む
複雑な浮体式生産貯蔵積出設備(FPSO)の建造に挑む Tommy Jamail、リージョナル・コンストラクション上級マネジャー、アジア太平洋地域担当 オイル/ガス業界では、革新的なビジネス戦略やコスト削減策を導入し、予測が難しい市場を効率的にナビゲートすることが重要になりつつあります。その中で、浮体式生産貯蔵積出設備(FPSO)は、世界各地の油田から効率的かつ低コストで原油を生産する手段として注目されています。 FPSOは、固定式のオイル/ガス・プラットフォームと同等の機能を備えながらも、ビジネスの状況変化に応じて再配置できるという特徴があります。FPSOの導入は今後も進むと予...
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バルブやホースにタグを付けてメンテナンス性の向上を実現する
バルブやホースのタグを用いたメンテナンス・プログラム改善策 これから一般産業用流体システムのメンテナンスを行うとしましょう。作業指示書には、「システム内の特定のアプリケーションでは、ホースに注意を払うこと」とあります。 関連するアプリケーションを確認したところ、上向きに取り付けた何本もの ホース 内を危険な流体が流れており、その流れを制御しているバルブが10個以上あるものの、どれも一目で識別するのは容易ではありません。すぐに、さまざまな疑問が沸いてくるのではないでしょうか。 どんなタイプの流体やガスを移送しているのか? 流体の圧力や温度は高いのか? 危険...
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信頼性の高い圧縮天然ガス充填ステーションを構築するには
流体システムを適切に選定し、優れた圧縮天然ガス充填ステーションを構築するための3つのポイント Chuck Hayes、新製品開発主任エンジニア、スウェージロック Paul LeStrange、代替燃料担当技術者、スウェージロック・サンディエゴ 大型トラックや民間バスといった大型車両といえば、ディーゼル車特有の黒煙を伴う排ガスのイメージが強いのではないでしょうか。 しかし現在では、こういった思い込みは時代遅れと言われかねません。世界各地で排ガス規制が強化されたことから、さまざまな輸送用途向けの代替燃料ソリューションの開発競争が激化しています。圧縮天然ガス(CNG)は、化石燃料に比べて馬...
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コストを管理するための液体グラブ・サンプリング手順
液体グラブ・サンプリングにおけるコスト管理とミス削減 正確で収益性の高い産業プロセスにおいて、グラブ・サンプリングは重要な役割を果たしています。グラブ・サンプリングを行うことで、プロセス条件のバリデーションを行うことができ、最終製品が仕様を満たしていることを確認し、環境排出物の評価に必要な情報を得ることができます。ただし、グラブ・サンプリング(別名スポット・サンプリング、ラボ・サンプリング、フィールド・サンプリング、クローズド・ループ・サンプリング)の中には複雑なものもあり、正しく行うのは容易なことではありません。些細なミスであってもサンプルの代表性や生産性に悪影響を及ぼし、運用コストが跳ね...