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レギュレーターを使用して分析計装システムにおける時間遅れを短縮する方法
レギュレーターを使用して分析計装システムにおける時間遅れを短縮する方法 Mike Strobel、フィールド・エンジニアリング・スーパーバイザー 温度圧力などのプロセス測定は一瞬で出来ますが、分析器の応答はそうはいきません。取出し口から分析器に到達するまでの間に、常に時間遅れが発生します。残念ながら、時間遅れが軽視されていたり、誤解されていたりするケースは少なくありません。 分析計装システムにおける時間遅れとは、新しいサンプルが分析器に到達するのにかかる時間を指します。別のコラム記事では、 時間遅れのしくみ と、それを最小限に抑えるためのヒントについて説明していますが、今回は、 ...
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複雑な浮体式生産貯蔵積出設備(FPSO)の建造に挑む
複雑な浮体式生産貯蔵積出設備(FPSO)の建造に挑む Tommy Jamail、リージョナル・コンストラクション上級マネジャー、アジア太平洋地域担当 オイル/ガス業界では、革新的なビジネス戦略やコスト削減策を導入し、予測が難しい市場を効率的にナビゲートすることが重要になりつつあります。その中で、浮体式生産貯蔵積出設備(FPSO)は、世界各地の油田から効率的かつ低コストで原油を生産する手段として注目されています。 FPSOは、固定式のオイル/ガス・プラットフォームと同等の機能を備えながらも、ビジネスの状況変化に応じて再配置できるという特徴があります。FPSOの導入は今後も進むと予...
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信頼性の高い圧縮天然ガス充填ステーションを構築するには
流体システムを適切に選定し、優れた圧縮天然ガス充填ステーションを構築するための3つのポイント Chuck Hayes、新製品開発主任エンジニア、スウェージロック Paul LeStrange、代替燃料担当技術者、スウェージロック・サンディエゴ 大型トラックや民間バスといった大型車両といえば、ディーゼル車特有の黒煙を伴う排ガスのイメージが強いのではないでしょうか。 しかし現在では、こういった思い込みは時代遅れと言われかねません。世界各地で排ガス規制が強化されたことから、さまざまな輸送用途向けの代替燃料ソリューションの開発競争が激化しています。圧縮天然ガス(CNG)は、化石燃料に比べて馬...
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コストを管理するための液体グラブ・サンプリング手順
液体グラブ・サンプリングにおけるコスト管理とミス削減 正確で収益性の高い産業プロセスにおいて、グラブ・サンプリングは重要な役割を果たしています。グラブ・サンプリングを行うことで、プロセス条件のバリデーションを行うことができ、最終製品が仕様を満たしていることを確認し、環境排出物の評価に必要な情報を得ることができます。ただし、グラブ・サンプリング(別名スポット・サンプリング、ラボ・サンプリング、フィールド・サンプリング、クローズド・ループ・サンプリング)の中には複雑なものもあり、正しく行うのは容易なことではありません。些細なミスであってもサンプルの代表性や生産性に悪影響を及ぼし、運用コストが跳ね...
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水素燃料での長距離走行は可能でしょうか?
水素自動車の航続距離に懸念がありますか?心配は無用です。 Chuck Hayes、グローバル技術主幹、スウェージロック 代替燃料や輸送技術が普及し、有用性が高まっている昨今、水素自動車の航続距離は従来のディーゼル車やガソリン車に匹敵するのかという疑問を持つのは当然です。 水素は、これまで化石燃料に依存していたアプリケーションでの利用に大きな可能性を秘めています。脱炭素化への動きが加速する世界において、水素は理想的かつ 有望な代替燃料 であるといえます。 しかし、水素にまつわる誤解によって、水素自動車の普及が進んでいない可能性があります。例えば、水素は長距離走行に対応できない...
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液体グラブ・サンプリングの安全性および効率を高める
適切なシステム設計により、安全かつ効率的な液体グラブ・サンプリングを実現する Matt Dixon、アプリケーション・コマーシャライゼーション担当マネジャー、スウェージロック 化学プラント、製油所、石油・ガス工場において、流体サンプリング作業を行う際に重要な役割を担っているのがグラブ・サンプリングです。グラブ・サンプリング(別名:フィールド・サンプリング、スポット・サンプリング、あるいは単にサンプリング)によってプロセスの状態を精査することで、必要な特性を備えた最終製品を生み出すことができます。 グラブ・サンプリングの方法は、プロセス流体の状態によって異なります。例えば、...
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水素は安全な燃料源ですか?
はい、水素は安全で効率的な燃料源です。 Chuck Hayes 、グローバル技術主幹、スウェージロック 水素 が従来の燃料に代わる有望株と目されているのは、輸送/モビリティ・アプリケーションと一般産業アプリケーションの双方において、ゼロ・エミッション電力を供給できる可能性を秘めているためです。水素への関心が高まりつつある中、世界各地の団体や個人がカーボン・フットプリントの削減を目指しています。しかし、燃料源としての水素の実現可能性については誤解が広がっており、世界を脱炭素化する手段としてどれほど水素に頼ることができるのかを巡っては、混乱が生じています。 水素の輸送は危険であ...
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フィールド・エンジニアリング・サービス特集:アレックス・チュウに聞く
フィールド・エンジニアリング・サービス特集:アレックス・チュウに聞く さまざまなコラム記事を掲載しているスウェージロック・リファレンス・センター。今回は、エンジニアリング専門チームによる「フィールド・エンジニアリング・サービス」の特集コラムをお届けします。世界各地の現場に赴き、お客さまが抱えている課題を次々と解決しているのが、スウェージロックのフィールド・エンジニアです。今回は、スウェージロック・ブリストルのエンジニアリング・マネジャー、アレックス・チュウ氏に、いかに流体システムに関する深い知識を活かしてさまざまな課題を解決するかについて話を聞きました。英国におけるコロナウイルス感染症対策...
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タイヤ工場における一般的な流体システムの漏れに対処する
タイヤ工場における一般的な流体システムの漏れに対処する Jason Duncan、キー・アカウント・マネジャー、スウェージロック・アラバマ | セントラル/サウス・フロリダ | ウエスト・テネシー タイヤ業界では、製造施設は高温や騒音が付き物な上、決して衛生的とは言えない環境で、対処が必要な問題が存在するのが当たり前という思い込みが根強いのではないでしょうか。 実のところ、このようなマイナス・イメージの要因はたったひとつ、プロセス配管の漏れに端を発するケースが少なくありません。プロセス配管は手に負えないというイメージがあるかもしれませんが、その大半は改修可能なばかりか、最適化すればタ...
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複雑さを極めるグローバルなエンジニアリングに挑む:メガプロジェクトを成功させるために
複雑さを極めるグローバルなエンジニアリングに挑む:メガプロジェクトを成功させるために 2020年6月30日 大規模な石油化学プラント建設プロジェクトでは、数十社ものグローバルなベンダーの調整が必要となり、綿密な計画、エンジニアリング、開発に数年を要することも珍しくありません。一旦始動すると、このようなメガプロジェクトへの出資は高額になります。というのは、起動時に安全で信頼性が高く、収益性の高いオペレーションを実現するには、オーナーによる巨額の投資が欠かせないためです。 その一例が、アジア太平洋地域で最近完成した270億ドルもの石油化学メガプロジェクトです。ここでは1日あたり30万バレルの...