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サンプリング・ポイントにおける排出物を削減するには
クローズド・ループ・サンプリング・システムを使用してフュージティブ・エミッション(排出物の漏れ)を削減するには 精製所やケミカル・プラントでは、さまざまな場所で大気中に排出物が放出されるといった想定外の事態が発生することがあります。世界各地で規制措置の厳格化が進む中、プラントではこうした フュージティブ・エミッション を完全に排除するとまでは言わなくても、削減することがかつてないほど求められています。 カーボン・ニュートラルの達成は、非常に困難な課題です。アプリケーションによっては、主要なプロセスのインフラを大幅に見直す必要があるかもしれません。しかし、他にも達成可能なソリューションは...
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小口径チューブ継手に関する仕様のアップデート
IOGPによる小口径チューブと継手に関する最新の仕様によって、オイル/ガス生産における安全性が向上する理由 世界各地のオイル/ガス生産者にとって、安全性は最優先事項であり、流体システムの安全なオペレーションに向けた大きな動きが見られた場合は、注意が必要なのは言うまでもありません。 2021年3月、国際石油・天然ガス生産者協会(IOGP)は、 S-716:Specification for Small Bore Tubing and Fittings(小口径チューブと継手に関する仕様) の最新版を公開しました。この仕様は、オイル/ガス産業アプリケーションで使用する 小口径チューブ ...
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ガス供給システムの概要
ガス供給システム 本資料は、主に産業用ガス供給システム(GDS)の設計、オペレーション、メンテナンスに直接影響を与える要因を探り、明らかにすることを目的としています。 GDSは、オペレーションを改善する絶好の機会となる可能性があります。その方法と理由を検証します。新システムを施設に導入する際に「順調なスタートを切る」には、投資収益率を最適化するための専門知識と経験が必要です。また、旧タイプのシステムを使用し続けている施設では、パフォーマンスが不足しているにも関わらずオペレーションの見直しを行わなかった場合、関連するコストやリスクが手に負えないほど膨れ上がるケースも少なくありません。...
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レギュレーターの供給圧力影響(SPE)に対処する
レギュレーターの供給圧力影響(SPE)に対処する Wouter Pronk、シニアフィールドエンジニア、Swagelok 流体システムのオペレーションを担当している方であれば、ガス・ボンベを供給源とするプロセス・ラインで、これといった理由も無く 圧力レギュレーター の二次側圧力が上昇する現象に遭遇したことがあるのではないでしょうか。 ボンベが空になると、レギュレーターの一次側圧力は下がります。 このとき、ベテラン技術者も含め大半の方が二次側圧力も同様に低下すると思い込みがちですが、実際には二次側圧力は上昇します。 これは、供給圧力影響(SPE)による現象です。 供給圧力影響(SP...
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試料採取用ボンベのメンテナンスに関するFAQ
試料採取用ボンベのメンテナンスに関するFAQ Tristian McCallion、カスタム・ソリューションズ担当マネジャー、スウェージロック・エドモントン 日常業務の一環として グラブ・サンプリング を行っている場合は、 試料採取用ボンベ の安全な使用環境を維持することが必要不可欠です。ボンベの破損や不具合が生じると、スタッフの安全が脅かされたり、サンプリングの精度が低下したりするおそれがあります。よって、サンプリングを中心としたオペレーションにおいては、日頃から試料採取用ボンベの定期的なメンテナンスを行う必要があります。 グラブ・サンプリング関連サービスの詳細...
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状態図の蒸気圧曲線を活用する
状態図の蒸気圧曲線を活用する 主に化学者が実験の際に活用している「状態図」が、サンプル分析を業務とするエンジニアやプラント・マネージャーにとってもかなり便利なツールになり得ることをご存知でしょうか。 分析システムによっては、液体サンプルを気化させてガスに相変化してからでないと分析することはできません。 基本的に気化は、温度、圧力、流量の微妙なバランスの上に成り立っています。状態図の蒸気圧曲線を使うことで、特定の材料や混合物の相変化を見極めることができます。 それではここで、ヘキサンを20%含有したペンタンの混合ガスの状態図を例として見てみましょう(下の図を参照)。 サンプルが沸点ライン(青...
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サンプリング・システムにおける気化の制御方法
サンプリング・システムにおける気化の制御方法 2019年3月12日 | Jon Kestner サンプルを気化させることは簡単ではなく、また、常に気化が可能とは限りません。 しかし、サンプリング・システムの分析器がガス用で、サンプルが液体だった場合は、液体をガスに変換するしかありません。 このプロセスは、「気化」または「瞬間気化」と呼ばれています。 このプロセスの目的は、すべての液体サンプルを、成分組成を変化させずに、一瞬にしてガスに変換することです。 気化のプロセスに進む前に、まず「蒸発」と「気化」の違いをきちんと理解することが重要です。 蒸発は温度上昇によって徐々に生じ、気化は圧...
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5つの手順でレギュレーターを選定するには
レギュレーターを選定する 多くの産業用流体システムや計装システムにおいて、圧力レギュレーターは、システムの変化に応じて希望する圧力や流量の維持/コントロールをサポートするという重要な役割を担っています。ということで、それぞれのアプリケーション特有の要件を満たす圧力レギュレーターを選定して取り付けることが重要です。しかし、圧力レギュレーターには多くのタイプがあり、それぞれ特有の機能を持っているため、必ずしも容易に選定できるとは限りません。本ホワイト・ペーパーでは、圧力に対するニーズを評価し、最適なレギュレーターを選定するための5つの手順をご紹介します。 圧力調整を適切に行うことの...
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グローバルな産業建設におけるグラブ・サンプリング
大規模な産業建設:グラブ・サンプリングの品質、安全性、収益性を最適化するには 化学工場、下水処理場、製造工場、オイル/ガスのプラットフォームなど、大規模施設の建設工事管理は、容易に行えるようなものではありません。何千人もの人が関わり、競争が激しく、物流も複雑です。このような大規模プロジェクトが複雑になる中で、産業用流体システムと グラブ・サンプリング・システム の設計におけるベスト・プラクティスがおろそかになることも珍しくありません。 産業建設は、事前に承認された流体システム概略図から始まります。この概略図は、設計に従って現場で工事を行う下請け業者に提供されることになります。画一的なア...
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グラブ・サンプリングの概要
グラブ・サンプリングとは グラブ・サンプリング(別名:スポット・サンプリング、ラボ・サンプリング、フィールド・サンプリング、あるいは単にサンプリング)とは、パイプライン、タンク、システム内のサンプル流体を採取することです。採取したサンプルを分析することで、プロセスの状態の検証や、地域の規制に基づく環境排出に関する製品評価、製品が客先の仕様に合致しているかを確認することができます。 重要なのは、 グラブ・サンプリング は、確立されたベスト・プラクティスに従い、信頼性の高い装置を用いて実施する必要があるプロセスであるということです。グラブ・サンプリングを適切に実施しなかった場合、サ...